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次亜塩素酸ナトリウム製剤を使った
手指消毒剤

次亜塩素酸ナトリウム製剤を使った手指消毒剤の調整方法

※必ずこちらの注意事項を 読んでから
調製・使用してください

消毒液の使い方

◎家庭や事務所などで

ドロップタイプのディスペンサーに入れ、玄関などに置いて使うことを推奨します。帰宅したらまず、ディスペンサーから消毒液を手に取り消毒してください。その後、手洗いをしましょう。手洗いをするまでに、照明のスイッチやドアノブ等を触ることになるからです。厳密に言えば、家に入る前に携帯した消毒液で消毒するのが理想的です。尚、ディスペンサーは100均で入手可能なシャンプー・リンス等に使用されるもので構いません。出来れば透明でなく色付きの容器(遮光容器)を選んでください。消毒液の有効成分は光で分解するからです。

◎外出先で

新型コロナには手洗いが有効なのですが、外出先でこまめに手洗いが出来るわけではありません。そこで、50㎖程度のポリエチレン容器(ソフトワンタッチボトル)に消毒液を入れて携帯し、適宜使用します(衣服のポケット等から片手で取り出し操作可能)。外出を自粛しても、生活のために最低限の買い物は必要です。スーパーやドラッグストア、コンビニ等で買い物をすれば、買い物かごを持ちます。冷蔵ストッカーのハンドルを握ったり、カード決済の端末を触ったりするでしょう。これも接触感染の機会ですから、お店を出たら速やかに手指の消毒をしましょう。眼や鼻、口へ手指を介しての感染が90%以上と言われていますから、常に意識して手指を清潔に保つことが大切です。尚、多くの人が小型のスプレー容器の使用が良いと考えているようですが、それは間違いです。スプレー容器を使うには両手が必要で煩雑なばかりか、キャップの保持などで操作が困難です。また、必要十分な消毒液の量を出すには何度もプッシュする必要があり、結果的に消毒効果が不十分になりがちです。更に、エタノールなどを使う場合は揮発で濃度が低下したり、引火しやすいなどの問題があります。これは家庭や事務所等で使用される据え置きタイプでも同様です。尚、ソフトワンタッチボトルは買い占めたりせず、必要な数のみ購入してください。

◎消毒液の量と消毒時間

たっぷりの量を丸めた片手に取り、掌だけでなく指先を揉みこむよう、30秒以上かけて消毒してください。多くの人は消毒液の量が少なく、消毒時間も10~15秒程度と短い様ですが、これでは効果が不十分です。乾くまでに30秒以上かかる、十分な量を手に取ってください。これはエタノールなど他の消毒剤でも同様です。尚、時々は消毒剤を入れたボトル表面も消毒してください。

正しい手指消毒の方法

掌を丸め、消毒液をたっぷりと手に取ります。2~3㎖(小さじ1/2~)程度が目安です。

両掌を合わせ、消毒液を広げて掌を消毒します。

指先を互いの掌に包み込み、指先を揉み込むように消毒します。

指の股を消毒します。

指の間を消毒します。

親指を掌で包むようにして消毒します。

最後に、手の甲と手首を消毒します。

※スプレー容器から2~3度スプレーし掌を軽くこすり合わせるだけでは、ほとんど効果がありません。乾くまでに30秒以上かかる、十分な量の消毒剤を使って、丁寧に消毒しましょう。また、消毒液の携帯には写真のような小型のポリ容器が便利です。半透明なので完全な遮光性はありませんが、携帯時はポケットや鞄に入れること、2~3日で使い切ることから、実用上の問題はありません。尚、この携帯容器にも、消毒剤の有効期限(調製から1ヵ月)を明記しておきましょう。

炭酸水を効率よく使い、大量に調製する場合

◎材料

1_ミルトン、ピュリファン、ミルクポンなど、次亜塩素酸ナトリウム1%の製剤
  (以下、Aと称します)。
2_炭酸水1000㎖(メーカーは問いませんが、レモン入りはNG)※
3_水道水

※レモン入りと表記されているものは、フレーバーと酸味料(クエン酸)が 添加されています。塩素ガスが発生して危険ですから、絶対に使用してはいけません。

◎使用資機材

1_メジャーカップ
2_ラベルを剥がした空のペットボトル(清潔なもの。2ℓサイズ×5本、500㎖サイズ必要数)

◎その他

1_ビニールテープ(赤、黄など)
2_油性マーカー
3_プラ製漏斗(じょうご。無くても良い)
4_pH試験紙(無くても良い)
5_残留塩素測定紙(無くても良い)

◎調製方法

1_メジャーカップで水道水を2ℓ測り、ペットボトルに入れる。
2_2ℓの位置に油性マーカーで線を引き「2ℓ」と書いておく。
3_水を半分捨て、A を50㎖をペットボトルに入れたら一旦キャップをし軽く振って混ぜる。
4_炭酸水200㎖を入れる。
5_2ℓの線まで水を入れ、キャップをしたら軽く振って混ぜる。
  ※炭酸ガスが出ます。キャップを緩め、ガスを逃がしてください
   (完全にガスを抜かないでも問題はありません)。

上記で250ppmの消毒液が2ℓ×5本、10ℓ出来ました。pHは5~6.5付近になっている筈です。これを100㎖取り、400㎖の水道水を加えると、50ppmの消毒液が500㎖出来ます。同様に250㎖を取り、水道水を250㎖加えると125ppmの消毒液が500㎖出来る訳です。

次回からは水道水を1ℓ程度、Aを50㎖、炭酸水を200㎖入れ、2ℓのラインまで水道水を入れたら出来上がりです。

※注意 炭酸水は必ず未開封のものを使用し、使い切ってください。開栓して時間の経った炭酸水は冷蔵庫で保管していたとしても、使用はおやめください。炭酸ガスの量が減少しており、きちんとpH調整が出来ないので危険です

市販の次亜塩素酸水の問題点

現在、ドラッグストアやホームセンターなどで様々な「次亜塩素酸水」が販売されていますが、これらには注意が必要です。

詳細はNITE:「独立行政法人 製品評価技術基盤機構 」のファクトシート(https://www.nite.go.jp/data/000109500.pdf)をご参照願います。

◎問題点

有効塩素濃度やpHの表示が無いものが多い

電気分解によるものなのか、次亜塩素酸ナトリウムをpH調整したものなのか、製造方法が不明で、使用した電解質、化学物質の表示も無いものがほとんどです。
同時に、多くは有効塩素濃度やpHの表示がありません。

何が問題なのか?

電気分解で製造した次亜塩素酸水は寿命が短いため、製造したその場で使用するのが基本です。次亜塩素酸ナトリウムをpH調整したものでも、中和に使用した化学物質が塩酸やクエン酸ならば同様に寿命が短いため、気温などの条件にもよりますが、製造後は徐々に有効塩素濃度が低下し、数日~1ヵ月程度で効果が失われます。従って、既に効果の無くなった製品がドラッグストアなどの店頭に並んでいる可能性もあります。また、殺菌力やウイルスの不活化力は有効塩素濃度とpHに関係するのですから、その表示が無いのでは信頼性が全くありません。

市販の次亜塩素酸水を購入する際には、以下に注意しましょう。

1_有効塩素濃度とpHの表示
2_製造方法(電気分解によるものか、次亜塩素酸ナトリウムをpH調整したものか)の表示
3_製造に使用した電解質、化学物質の表示
4_有効期限の表示
5_安全性についての注意事項の表示etc.

参考:次亜塩素酸の科学的特性を踏まえた表示のイメージ(NITE:「独立行政法人 製品評価技術基盤機構 」のファクトシートより https://www.nite.go.jp/data/000109500.pdf

ジアナイト
【内容量】200ml【塩素濃度】100ppm
次亜塩素酸ナトリウムを希塩酸でpH調整した、微酸性次亜塩素酸溶液です。スマホの画面、キッチン周り、トイレ、テーブル、床など、身の回りのものの除菌にお使いください。
商品名ジアナイト
内容量200ml 液性:微酸性(pH5.5~6.5) 主成分:次亜塩素酸(原料:次亜塩素酸ナトリウム、希塩酸) 塩素濃度100ppm(製造時)
使用期限ボトル記載の製造年月日から1か月間(※次亜塩素酸は徐々に分解されます。当社での試験の結果、1か月後に80ppmまで低減することが分かっていますので、それまでに使い切ってください。)
※安全性試験、有効性試験の結果をウェブサイトで公開しています。(https://*****.com/information/)
使用上の注意●定められた用法・用量を守って使用してください。●トイレ用洗剤、塩酸、酢などの酸性物質との混合又は併用は、絶対にしないでください。●金属製(鉄、ブリキ、銅など)の容器は錆びる可能性がありますので使用を避けてください。●無香料タイプですが若干の塩素臭がする場合があります。●飲料ではありません。●高温や直射日光を避け、通気性のいい場所・子供の手の届かない場所で保管して下さい。●予め対象物の汚れを落として使用してください。●応急処置:目に入ってしまった時は..

上記の表示が無いものは信頼性がありませんので、購入しないようにしましょう。